税務会計: 2009年11月アーカイブ
今年も忘年会シーズンが近づいてきました。
こんな時勢もあってか、街を歩けば居酒屋のチラシは
生ビール一杯無料、10%オフなど色んなクーポンがついています。
でも実はそんなものより、もっとすごい値引きがあるんです。
その名も …社長割り引き。
その恐ろしい真実を見てみましょう。
残業を終えて、終電にいそぐサラリーマンの山田さん。
キレイな女の子たちに見送られて、高級クラブから出てきたいかにも
「社長」らしき人物を横目に見て「儲かっている会社の社長は、いい身分だな~」
とため息まじりで家へと帰っていきました。
ちょっと待った!!
その「社長」らしき人物は、そんなに儲けているのでしょうか?
高級クラブに何度も足を運べるほど?
長距離タクシーを乗り回せるほど?
この差は、実は単純な「稼ぎ」の差ではないのです。
社長は、高級クラブの飲食代や長距離タクシー代を
「税引き前」の収入から支払っているからです。
つまり、「領収書切って」の一言が、社長とサラリーマン
を分ける大きな違いなのです。
もっと分かりやすくするために、実際に計算をしてみましょう。
飲食代が40,000円、タクシー代が5,000円かかったとします。
もし山田さんが高級クラブで飲食し、タクシーに乗って帰れば、
財布から出ていく金額は45,000円。当然です。
じゃあ、社長の財布から出ていく金額は?
45,000円×60%=27,000円です。
え?そんなバカな。
なんだよ、その「×60%」って!?
もちろん、その場で財布から出ていく金額は、社長も山田さんと同じ
45,000円です。でも、儲かっている会社はお金を使わずに残しておくだけで
40%の税金がかかるのです。
つまり、社長はこの45,000円を使わなかったとしても、結局
45,000円×40%=18,000円は税金で持っていかれてしまうんです。
だから高級クラブで飲食して、長距離タクシーを乗り回したことによって、
実質的に減ったお金は45,000円―18,000円=27,000円となるわけです。
あー、なんと悲しいサラリーマン。
今回は、飲食代で計算しましたが、同じことが
高級車にも当てはまるのです。
高級車といえば、こんな細かい金額じゃ済みません。
税金って、生活をも一変させる威力をもってるんですね。
おしまい
(注1) もちろん高級クラブも高級車も、社長の仕事上の利用で
あることを前提にしています。仕事上かどうか、という分かれ目には
税理士しか知らない細かなテクニックがあるわけですが。
(注2) 税率は変わりますが、個人事業主も
「社長」側の計算が当てはまります。



