「お金」は正しいか?2
【つづき】
エンデは、こう述べています。
「
本格的な経済の問題は、紙幣の発明とともに起こったと思います。
紙幣には物的価値はなく、価値のシンボルなのです。
紙幣の発明で問題が生じるのは、紙幣が好きなだけつくれるからで、
金塊ならば好きなだけ増やすというわけにはいきません。
」
そして、エンデの注目していたビンズヴァンガーという経済学者の
著書に次のような実例がでてきます。
「
ロシアのバイカル湖の湖畔のひとびとは、以前は良い生活をおくっていました。
しかし今、バイカル湖の魚は1匹残らずとりつくされてしまいました。
ある日、紙幣が導入されたからです。
それと一緒に銀行のローンもやってきて、漁師たちはむろんローンでもっと大きな船を
買い、効果が高い漁法を採用しました。
ローンを返すためにも、早く、多くの魚を獲らざるをえなかったのです。
競争に勝つためには、相手より早く、多く魚を獲らなくてはいけません。
しかし、湖は誰のものでもありませんから、魚が1匹もいなくなっても、
誰も責任は感じません。
貨幣経済は自然資源と調和していないのです。
」
エンデは警告します。
「
すでに第3次世界大戦は始まっている。
それは領土や宗教をめぐるものではなく、
われわれの子孫を破滅に導く 時間 の戦争です。
」
どうでしょうか?
僕たちは、本当に自分とか家族の暮らしのことだけ
考えていれば良いのでしょうか?
もっと大変な問題が目の前にありはしないでしょうか?
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